お侍様 小劇場 〜枝番

   “檻の中” (お侍 番外編 84)
 


 視野の中へ不意に開けたのは、黄昏色に乾いた陽射しが垂れ込める空間で。雑草の生い茂る、随分と荒れた印象の庭の奥向きには、年季の入った建物の壁があって。大きな間口の窓には頑丈な格子が縦方向にはまっており、黒い塗料のところどころが錆びているその向こうは、それでもかなり見通せる。そんな室内へと、どこからか人が入って来る気配があった。半ば突き飛ばすような いかにも荒っぽい扱いで、肩やら腕やらを引かれの押されのして連れ込まれた人を見て、

  ―― え?、と

 胸底がぎゅうと勢いよく詰まる。その両腕を後ろ手に拘束された格好で、数人がかりで連れ込まれたその人物が、この自分には見間違えようのないお人だったから。この身に代えてもお護りすると誓ったその人、勘兵衛様だったからで。あまりに唐突なこと、衝撃的な構図へと、何でどうしてと息が詰まった。何とも手荒な扱われようだったことへと加えて、既に何をか されたのか、随分と傷ついておいでのようで。白っぽいシャツ、いや白衣だろうか、まとっておいでのそれもあちこち汚されの、荒らされ乱れた髪の下、何とか覗ける範囲のお顔にも、頬や口許に擦り傷のようなものが見えたから。

  ―― コレハ 一体 ドウシタ コトカ

 見たくもない劇中劇のように、ただただ一方的に場面は進む。薄暗い室内に、お召しのシャツの辛うじて残る白さが浮いて見えて。どんと押されての床へと膝をつかされて、その拍子に縮れた蓬髪が項垂れたお顔にかぶさってしまったので、どんな表情でおいでかはよく見えない。務めの途中で標的側の手へと落ちてしまわれたのか。何処の何者かを言えと責められて、だが、なかなか口を割らずにいたその結果、業を煮やした連中に、場所を変えよと こんなところへ連れ込まれてしまわれたということか。何をどう訊こうと無駄だというのは、彼の頑迷さをよくよく知っているからこそ口惜しいほど判る。その雄々しさや鷹揚さ、そして自負の強さは、自分には誇りだが敵にすれば厄介なだけな要素であり。あまりに頑迷が過ぎれば、実は大変な存在であれ、何も得られぬ駒だと見なされる。相手の許容が狭いほど、その猶予も幅は狭い。あの御方様がそこいらの有象無象と同じ扱いをされているというだけでも胸が悪くなるというのに。ぞんざいな手が頭を下げさせ、別な奴の手がその髪へと、冷たい銃口を突っ込んだのが鮮明に見えて。制す暇間も挟めぬほどに、あまりにするするとなめらかに運んだ展開へ………。


  「………………っっ!!」





       ◇◇◇



 勘兵衛様、と。声を限りに叫びたかったが…喉が堅くこわばって、吐息さえ漏れ出さなくて。その息苦しさに弾かれてのこと、意識が闇雲に深い眠りから泳ぎのぼってゆき、あっと言う間に現世へと戻る。

 「………………、あ。」

 何がどうしたのかが咄嗟には判らなくって。場が違うことにさえ気づけずに、その視線をずっと奪われたままだった鉄格子の窓を探そうとしてのこと、身を起こしかかったその途端、

 「う…。」

 急な動作のせいだろか、頭の芯がくらりと揺れた。よろめきかけて手を突いたのは、手触りのいい寝床の上で。だが、自身へと掛けられてあった軽やかな羽毛の寝具にも、照明をソフトなそれへと落とされた室内にも。自分を取り巻くあれもこれも、七郎次にはとんと見覚えがないものばかり。

 「???」

 そういえば。どうして自分は今の今まで眠っていたのだろうか? しかも、こんな…覚えのない部屋で。広々としたそこは、本格的な洋間の寝室のようであり。本や雑貨の類いが一切出されておらず、その結果 個性的な生活の匂いがしないから、ホテルのような宿泊施設ででもあるものか。質素でもなし、だが過ぎるほど豪奢でもなし。調度の1つ1つがずば抜けて良質なものだというのは判る。室内の暗さは、密室だからというそれではないようで。厚い壁に囲まれた空間につきものな、空気の密度の濃さや圧迫感のようなものがない。だからとはいえ、そのまま安堵していていいワケじゃあなかろうと、周囲を伺いながら今度は慎重に身を起こせば。

 「…起きたか。」

 そんな声がし、振り返ったのへと重なる間合いで、そちらも薄暗いのだろう次の間への刳り貫きの戸口から、見覚えのある姿が現れる。少しずつ眸が慣れて来た薄闇に、その輪郭を溶け込ませた鋼色の豊かな蓬髪を背へと垂らした、屈強そうな長身の壮年。七郎次の表情があっと弾けたものの、夢に出て来た彼のよに、姿のどこも…お顔も、ラフな様子で羽織っておいでのスーツも、汚れていたり傷んでいたりはしていなかったことで、一応はほっとした。やはりあれはただの夢だったのだと、ようやっと胸を撫で下ろす。

 「…勘兵衛様。」

 匂い立つほど男臭くて彫の深い面差しは、数々の苦渋苦難をその身に染ませることで、人としての尋を深く広げて来た結果得たもので。だが、少なくともこの1年の間に限っては、自分と向き合うときはいつだって、安堵したようなお顔でいらしたはずなのに。今はどこか、思い詰めたような沈んだお顔を隠しもしない。ダブルだろう大きめの寝台の上に身を起こしている七郎次へ歩み寄ると、無表情に程近い顔のまま、案じるような声で訊いたのが、

 「…どこか痛まぬか?」

 問われて真っ先に感覚を探ってみたのが腹部とうなじと。人を速攻で人事不省にするために狙う位置の代表で、そうと知っている蓄積はだが、首条を撫でたと同時、別な情景を七郎次の脳裏へと蘇らせた。ご近所の知己から“急いで来て”との連絡があり、何かあっての手が足りぬのかと取るものもとりあえずで出て来たところ、途中の路上で気配なく近づいた誰かに羽交い締めにされかかった。咄嗟に抵抗しかかったこちらの反射よりも素早い運びで、首へと触れられ、あっと言う間に意識が途切れた自分ではなかったか。

 「頚動脈を、」
 「押さえられたか。」

 一瞬で貧血状態を誘って昏倒させる技であり、手際と勘がよくなければ速攻で落とすのは難しい。これでも相当な手練でもある七郎次に、察知もされず、抵抗の暇間も与えず、首なぞという急所へ手を届かせることが出来るほどの練達はそうはいない。春めいて来た気候に合わせ、さほど首まわりの詰まった恰好じゃあなかったから、そんな手があっさりと決まってしまったというのだろうか。勘兵衛が寝台の縁へと腰掛けた、静かな振動に気がついて。何の気なしにその視線を上げた七郎次だったが、

 『…起きたか。』
 『…どこか痛まぬか?』

 こうまで落ち着いている御主なのは、少なくとも此処が何処なのかを知っているからなのだろう。場合によっては…相手が身内の七郎次であれ、その身を傷つけるような手も厭わぬという冷徹な指示を、迷いなく出すお人かも知れぬと。ついのこととて探るような眸をしてしまったこちらだったの、それこそ即座に気づかれたものか。視線を僅かに落として見せて、意志の強さに引き締まった口許へ、苦笑を淡く滲ませた勘兵衛だったものだから。

 「どうして、このような乱暴な運びを選ばれたのですか。」
 「何の話だ。」
 「言って下されば…命じて下されば、シチは従いますのに。」

 不意を突かれた襲撃に遭って意識をなくし、そこから運ばれた先だろう見知らぬ部屋に、この彼もまた居合わせたというのが、これ以上は無い関わりを示してはいないか。知った場所なのか落ち着き払っていることといい、昏々と眠り続けていたのだろ七郎次へ、自然に目覚めるまではと何も手を打たずにいたことといい。此処にいることへの動揺が微塵もないのが、揺るがぬ証左にはならないだろか。勘兵衛自身が手を下したのなら、痛いところは無いかなぞとは訊くまいから、誰か配下の手練を使った彼だと思われるのだが。だとして、どうして他人任せにしたのかが腑に落ちない。

 「此処が何処かは存じませぬが、来いとの仰せがあればちゃんと参りました。」

 そう。抵抗を奪った上で、誰ぞに力づくで運ばせる必要なんてなかったのに。
「よもや…言葉での説得では私が嫌がろうことが見えていて、ムキになってしまう前にと手を打たねばならぬような事態だったから、足止めするべくの已なく執った緊急避難でしょうか。」
 ついつい つけつけとした言いようになったのは、ほんの直前までこの意識を支配していた夢見の悪さが、依然として胸の奥で苦々しくも燻っていたからかも知れぬ。この手も声も届かぬ歯痒さに苛まれる七郎次の眼前で、単なる捕虜扱いのまま呆気なくも射殺されかけた勘兵衛だった。そのあまりに生々しい情景が、ただの夢だと片づけるには重すぎて…苦しくて。

 「勘兵衛様が途轍もない危険へ飛び込むような、
  しかも私にも縁のありそうなところでのお務めだったとか。」

 そこでと、七郎次が飛び出して来ぬように、先手を打った彼だったのではなかろうか。正式な名乗り上げをしていない自分が、彼ら“証しの一族”としての仕儀や行動にかかわってはならぬことくらい重々承知ではあるが。もしもそんな場面へ遭遇したとして、見ぬ振りせよと言われていても、だからといって飛び込まずにいられる自信は…成程、ないと思う彼であり。

 「……。」

 詰るような言い方をする麗しの女房へ、だが、勘兵衛はといえば、視線を向けるだけで口を開こうとする気配はない。薄暗がりでも判るその視線、七郎次への思い入れの乗った穏やかな眼差しは、ただただ真っ直ぐこちらへと向いており。言いたいことがあるのなら、言いたいだけ吐き出せばよいと。まるでそんな風にでも構えているかのようにも見えて。

 “…勘兵衛様?”

 力づくという強引さを通したことへの挽回のためにと、反駁も弁解もしないでいようとなさっておいでか。それにしては…覇気の押さえ込みようがどこか微妙だと、今になって思えてならぬ。………と、

   pi pi pi pi pi pi pi pi ……と

 何の着信音も設定し直してないところ、勘兵衛の携帯電話の呼び出しらしく。七郎次へ向けて、会話の寸断を詫びてのことか会釈を1つ向けてから、ジャケットの懐ろへと手を入れて。七郎次にも見慣れたモバイルを取り出すと、心もち向かい合うよに座っていた方向を、ややほど向こうへ逸らしつつ。ぱかりと開いて耳へと当てる。

 「征樹か? ………うむ、ああ判っておる。」

 勘兵衛の放った第一声に、はっとした七郎次だったのは言うまでもなく。今の状況と関わりがあるやらないやらは置くとして、さして驚いてもいなければ激してもいない勘兵衛である辺り、場違いな相手からの連絡ではないということとなろう。勘兵衛が下の名で呼ばわる間柄の“征樹”といえば、関西方面のただ一人しかおらず。……ということは?

 「……ああ、ではな。」

 会話の邪魔をしないようにか、押し黙っていた七郎次が、通話を終えても口を開かぬままなのへ。その大きな手へは玩具のように見える機器を、元あった懐ろへと戻しつつ、

 「七郎次?」

 如何したかとの声を勘兵衛がかければ、端正な細おもてが静かに持ち上がる。かすかな苛立ち、含んでいたはずのお顔はだが、今はもうすっかりと落ち着いており、
「…もういいのです。無礼な暴言、お許しください。」
「シチ。」
 儂が何かしらを企んで、お主を此処へと足止めしたのじゃないかと、怒っていたのではなかったか? 敢えて言葉にまでして訊いた勘兵衛へ、

 「そうであったなら、もっと鷹揚に構えておいでのはずではありませぬか?」
 「鷹揚に?」

 多少はおどけて見せてでも、強引さをもっと強調なさるはず。単なる我儘から、私の意志さえ確かめずの傲慢な手筈を使ったまでだと言い切って、無体も何もあるかとわざとらしくも押し通されたはずですよ。

 「ようもそこまで買いかぶってくれおるわな。」

 強い態度でかかれば、道理をかざすお主をも言いくるめられるというか? そも、そうそう何でも見透かしてはおらぬぞと苦笑を重ねた勘兵衛へ、いいえいいえとかぶりを振った七郎次は、
「勘兵衛様もまた、已なく此処へとおいでになられたのでしょう?」
 くっきりとした声音でそうと言い、しかもと小声で付け足したのが、

 「もしかせずとも、この私を楯にされてのことだったのではありませぬか?」

 凛として透徹。白いお顔に座った青玻璃の双眸が、射通すような鋭さで挑みかかってくるものを、壮年の側でもさすがに逸らすは難しかったか、
「……。」
 返答を出しかねたのが、そのまま是との応じも同じ。だとすれば、とんだ見当違いから選りにも選って勘兵衛様を詰るような物言いをしてすみませぬと。むしろ不甲斐ないことよと唇を咬む女房殿であり。そのまま微かにうつむくと、目許翳らせ呟いたのが、
「お電話の最中、どこからか鍵をいじるような物音も立ちました。」
 何となれば、こんなところの鍵くらい 自在に開けられない勘兵衛じゃあなかろうから、向こうからわざとに聞かせた“解放”の意図と取るべきだろうて。そういったことをまで拾って断じることが出来る冷静さが、七郎次には戻っており。

 「征樹様からの連絡があったということは、主幹は恐らく須磨の良親様。」

 これは自分を力ずくで拉致するための仕儀なんかではないと。詳細までは判らぬながら、この自分をも道具として用いた上で、勘兵衛をこそ此処へと引き留めておくことが目的な何かだという“正解”を、素早く見い出したらしく。先程までの取り留めのない様子が一気に拭われ、今はすっかりと冴えた眼差し、間近になった勘兵衛へと向けているばかり。いかにも利発な表情を、しばらく無言で見やっていた御主だったが、

 「…儂の女房は まこと賢い切れ者よの。」

 勘兵衛の側でもまた、誤解を解いたらしい彼なの察してだろう、言葉少なくそんな言いようをし、否定をせぬのは肯定も同じ…との応じを返した。一体どのような務めかは知らぬが、我らが惣領が陣頭へ立とうとしたのへと“畏れながら”と制したかった良親が、勘兵衛への最も強引な力技を繰り出したらしき構図が今やっと見えて、

 “良親様がそうまでして引き留めたがったお務めとは…。”

 詮索は厳禁との原則を思い出し、それ以上の模索は諦めた七郎次のお顔を眺めつつ。勘兵衛は勘兵衛で、別な想いにその胸を占められており。

 “まさか、これほどのものとはの。”

 まずは勘兵衛が何か企てたのではないかと案じ、それから…掛かって来た連絡の電話と、それへと勘兵衛が発した“征樹”という呼びかけのみで、あっと言う間に全てを導けた聡明さや機転が、ともすれば恐ろしいほどの解析力ではなかろうか。

 “これだから…。”

 御主を買いかぶるところも難ではあるが、組織の内情まで把握した上での、こうまでの思考の深さをもって、文句なしの逸材であることもまた、勘兵衛にしてみれば実は大きな難点に他ならぬ。こういう鮮やかな機転を利かせられる存在であるからこそ、彼を諏訪の総代にとしたがる連中が諦め切れぬのだと。痛し痒しな現状を、ついついその胸の裡へと咬みしめた宗主様。

  「どうかなされましたか?」
  「…いや、なに。」

 扉が開いたのなら、家へ帰るぞと。仄かに微笑って持ちかけたなら、はいといいお返事を返して寝台から降りてくる。シックなデザインの一本脚の脇卓へと除けられてあった、携帯電話や何や、1つ1つを手のひらへと置き、さりげないながら表面を一通り撫でるのは、細工をされてはないかを微妙な重さや感触から探るためで。もはや身に染みついた癖のようなものなれど、そんな部分へも常人にはない心得を持つ七郎次であり。それもこれも自身への防御は勿論のこと、勘兵衛や久蔵へと危難が降りかからぬようにという心掛けから発しているもの。それが自業自得な運びからであれ、自分が殺されるくらいなら 友人を犠牲にしてもいいと図る一般人さえいるご時勢なのに。どこまで正義感からか、見ず知らずの人間のためであれ危ない橋を渡ることを選べてしまう、そんな刷り込みがなされている者もいて。それが可能な練達ゆえの行動なれど、そんなお人自身をこそ誰より大切と思う家人にしてみれば、

 “確かにたまったものではなかろうな。”

 いっそ途轍もなく傲慢なお人だったなら、窮地に陥っても周辺に居合わす者らへ遺す痛みは少ないのだろか。篤に厚くお優しいお人なればこそ、誰かが何とかせねばという気を起こさせられてしまうのであり。自身への警戒心は随分と薄いくせに、勘兵衛や久蔵のためへと連なることへなら、きちんと保身の対処もこなせる七郎次であったり。はたまた、案外と無鉄砲な惣領を相手に、こんな搦め手でまんまと引き留めてしまえる輩もいるのではあるのだが、と。
「……。」
 外敵のみならず内憂への対処も引き受けてくれている西方の誰か様が、こんな格好で勝手をし、年寄り連中や七郎次への憎まれ役を引き受けたことを想ってのこと、ついの苦笑を咬み殺すのも忘れない。勘兵衛の無茶の連続を案じてのことだろが、とはいえ、こたびの企みで惣領様とその連れ合いを見事に拉致したくだりは、僭越勝手な行動に違いなく。

 「お主を攫っただけでも大罪に値するからの。」
 「勘兵衛様…。//////////」

 身支度 整え、無愛想なドアから出がてら。感謝はせぬぞと、誰へともなく言い聞かせていた勘兵衛様だったりもしたそうな。窓の外では、強き東風が吹き荒れていて。壮年殿の複雑な胸中と同じに、甘い春の宵を掻き乱すばかり……。




   〜Fine〜  10.03.19.〜03.20.


  *久々に“お務め”話を書いたら、
   ちょこっとややこしいものになっちゃいまして。
   本篇へはからまない“枝番”とさせていただきました。

   それにつけても、ウチの勘兵衛様は、
   シチさんへは限りなく甘いというか弱気ですな。
   それへと相殺するかのように、
   その他大勢へは、非情で冷徹だったりするんだろうか。
   きっと、遠い分家あたりには、
   宗家へ嫁ぐために生まれたなんて言われて育った
   許婚候補のお嬢さんも多々いたのかもしれません。
   そして、子供らと仲が良かったシチさんは、
   どこかでそれを聞いたことがあって、
   それで、なかなか及び腰が抜けなかったのかもしれません。

   でもって、勘兵衛様は勘兵衛様で、
   自分の命を捨てにゃあならんほどの危険にさえ遭う立場ゆえ、
   多少は傲慢な人でも良かったのに、
   シチさんへの思いはたいそう優しい。
   既に傷つき倒してた子だったからというのもありましたが、
   勘兵衛様自身、たいそう寂しがり屋だったからでもあるのでしょうか。
   そんなことをひょこっと思って出来たエピでした。
   …やっぱ、なんか変な人たちかもですね、うん。

  *今のところは、とりあえず
   久蔵殿が征樹殿…のお傍衆を締め上げてないかが心配ですな。

   「さすがやの、目の付けどころが鋭い。」
   「ホンマやけど、どうせやったら良親の配下へあたって欲しな。」

   どっちにしたって…。
(苦笑)
   勘兵衛様、早く帰ってあげて、
   彼らの大将をこそ仕置きしてやって下さいませ。
(大笑)


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